東山魁夷『二つの月（東山魁夷画集より）』


美しい白夜であった。
ヘルシンキの市街のはずれの入江の岸辺。
鏡のような水面は、黒くつらなる針葉樹の森を、そのままの姿で映している。
月が二つあった。冴えてはいるが、穏やかな光であった。

※1972年(昭和46年)集英社より発行された「東山魁夷代表画集」の作品を額装しました
※画集表紙や本文、スリーブ等は破棄しておりお譲りできません

作品は「原色版印刷」で印刷されています。
この原色版印刷は、色や調子の再現度が高く絵画や天然色写真の複製などに向く高級印刷ですが、製版コストの点から現在ではほぼ使われていない印刷方法です。
昭和の優れた技術者による印刷により、原画が忠実に再現されています。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

技法(種別)：原色版印刷
額のサイズ：ヨコ410ｘタテ525(mm)
絵のサイズ：ヨコ280ｘタテ320(mm)

■作品の状態：未使用に近い
■新品額付き、箱付き

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◆作家略歴◆

作家：東山 魁夷（ひがしやま かいい）
1908年 神奈川県生まれ。師・結城素明
1931年 東京美術学校（現・東京藝術大学）日本画科を卒業
1947年 日展特選
1965年 日本芸術院会員
1969年 文化勲章受章、文化功労者
1974年 日展理事長に就任
1990年 長野県信濃美術館 東山魁夷館が開館
1999年 逝去、享年90才。従三位、勲一等瑞宝章を贈られる
2018年 生誕110年 東山魁夷展が京都国立近代美術館、東京・国立新美術館で開催
昭和の日本を代表する日本画家の一人である